日本史アンダーワールド 七つの金印 【明石散人】講談私Eカ庫

本屋で見かけた「七つの金印」の標題。志賀島の「漢委奴国王」の金印の話らしい。明石散人ものとしては2冊目だ。
最初に見つけたときは、「第二の鯨統一郎」を見つけたと喜んだものだ・スが、一冊、二冊と読んでいくうちにブレーキがかか・トきた。

資料分析に相当時間をかけていらキとはうかがえる。が、あまりにも話が細かすぎて複雑すぎて、読んでいて疲れてくる。本書でも、金印とそれの模刻印を巡る話が延々と続く。そして、最終的には本物はどこかに吹き飛んでしまい、かつて偽物を作・ス一族が、それを本物とすべくストーリーをで・ソあげたというオチ。もともとフィクション仕立てなので期待する方が無理とい・トしまえばそれまでだが・・・。

無駄な飾りつけを削ぎ落とし、自説のポイントだけポーンと投げ掛け、ほんわかとした余韻が残る鯨ワールドがなつかしく感じられる・・・。

「読み飛ばす」には向かない一遍である。一言一句噛みしめながらじ・ュり読み込みたい人向けの本である。

コメントを残す