G1トラックを作って思ったこと。

いわゆるスケールモデルというものには必ず実物が存在する。
その実物の中から模型メーカーが「これ」というものを選んでキット化するのだが、これまで「なぜそのモデルをキット化しようと思ったか」という情報はあまり聞いたことがない。

今回のG1は、トヨタ社内の技術会の50周年事業とか、ものづくりへの思いとか:キットそのものの出来とは直接関係のない話ばかりだ。
しかし、そうした実車を巡る背景を知るからこそ、作り手であるモデラーはさらに想像力を膨らますことにより、自分なりの世界を頭の中に描いてそれを具現化しようと思うのではないか。
現実には、思ったようには(特に塗装に至っては)うまくできなくてがっかりすることの方が多いが、そうした作っているあいだこそ一番楽しい瞬間なのである。

最初にバンダイ1/48のタイガーを作ったときのこと。

組立説明図の実車の説明に砲塔の旋回方式のくだりがあったが、タイガーⅠは手動式、キングタイガーは電動式という記述を読んで、友達に得意気に語った記憶がある。
キットを作るうえでは必要のない知識である。
しかし、手動と電動とではその部分のパーツの大きさ・形状が違うだろうし、その理由として前述の駆動方式の違いが説明されているだけで「なるほど」と納得するものである。

最近のキットを見ると、塗装図にいくつか種類があり、〇〇年の〇〇戦線とかいう説明はあるが、なぜその戦地にその車両が投入されたのか、なぜそのモデルをキット化しようと思ったのか、今一つ説明が足りていない。
キット化するにあたり、実物を取材しているのは当然である。
膨大な量の計測データ・写真を、模型メーカーは所有しているはずである。
ならば、せっかく撮り溜めた写真を組立説明図に加えるとか、今の世の中ならメーカーのホームぺージに公開するとかしてもいいのではないか。
そうした資料を目にすることにより、作り手の創作意欲をさらにかき立てることになると思われる。

メーカーの今後に期待したい。

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007 サンダーボール作戦

ショーン・コネリー主演の007シリーズ第4作。
美女あり碑uコ器ありで、見どころてんこ盛りとい・ス作風だが、ちょ・ニ詰め込みすぎかなあという感じも少しあり。
冒頭の飛行装置やロケットランチャーバイクやら必然性がよくわからん代物もちらほら。
一番困・スのが敵役の女優(こちらd兼魔フ美人)と、ボンドガールのクロディーヌ・オージェが顔が似ていて、ストーリー展開が途中でわからなくな・トしまうこと。もう少し区別のつく女優陣にしてもらいたか・ス。

とい・ス不満も残nラ、全体を通して海のシーンがこれでDというぐらいた・ユり出てくるのは凄い。哲Bを使わない生身の人間による海中アクションも迫力十分。
ショーン・コネリーもスーツ姿よりも海水パンツ姿の方が多く見られ、最新作「カジノ・ロワイヤル」のダニエル・クレイグほどのごつい身体ではないが、チャールトン・ヘストンのような引き締ま・ス理想的なボディを惜しげもなくさらしている。
クレイグのような緊迫感はないが、動きが非常にしなやかで余裕あら驪Zを見せている。

典型的な007映画として楽しめる。

20億の針

小学校低学年の頃だ・スと思う。学校の図書館で見つけたSF児童書。それがこの本だ・ス。
大人にな・ト大人向けの完全翻訳版を読みたいと思い、書名とアメーバ状の異星人が体内に入り込み・・・、という設定を頼りに、目録や案内のはしがきに片3[から目を通し、や・ニ辿り着いた。

読み進めるうちに、ああ確かに子供の頃に読んだのはこの本のジュナイブルだ・スと確信した。

宇宙の孤児

「20億の針」と同じように、当初ジュナイブルとして読んだ一冊である。
や・ニ本屋で大人版を見つけたときは、あれ・Aこんなに薄か・ス・ッ? とちょ・ニ拍子抜けしたが、当時、名前はよく目にしていたものの何となく事b出せないでいたロバート・A・ハインライン著というのを見て、あら・A昔、ハインラインを読んでいたのか、と妙に感心したのを覚えている。

物語は、これが自分たちの世界すべてだ、と思・トいた場所が、踀ヘ宇宙航行を続ける宇宙船の中だ・スというもの。細かいところはもう記憶にないが、ラストは、先祖が予定していたとある惑星に到達し、あたらしい大地に主人公たちが降り立ち、新しい世界を築いていくというところで終わる。

この作品で何が印象深か・スかというと、登場人物の一人(いや二人というべきか)に双頭の兄弟が登場するところ。物語の途中で符E福フ頭の持ち主が死んでしまうのだが、残された兄弟の悲しさなど、子供心に訴えるものがあ・ス。

踀ヘ、ペリー・ローダンシリーズの初期にも、ミュータント部隊の一員として、ロシアの双頭の兄弟が登場する。この兄弟が登場したとき、昔読んだ「宇宙の孤児」を思い出したというものである。

火星の碑uコ器 E・R・バローズ 火星シリーズ第7巻

まだ小学生の頃だ・スと思う。ちょうど小さな文字の文庫本を読み始めた頃。土曜日の昼下がり、家で寝4]が・ト、天井近くの棚に销ラられてあ・ス父親の本を眺めていた。ほとんどが大人向けの書籍で、題名を見ても何だかよくわからない。その中でふと「火星」「碑uコ器」という言葉にすうー・ニ引き寄せられた。これは面白そうな内容に違いない。早速椅子をたぐり寄せ、踏み台にしてその本を手に取・トみた。

夢中だ・ス。腹這いになり読み出したら止まらなか・ス。あ・ニ言う間に読了した。
火星を舞台に繰り広げられる主人公とヒロインを巡・トの異星人との戦い。こんな面白い物語があ・スのかと思・ス。
しかも、巻末のあとがき、創元推理文庫のほかの書籍の案内を読むと、この本は数冊から成るシリーズだという。しかもシリーズの本当の主人公はジョン・カーターという別の人物だという。
これ以降、火星シリーズ全巻を求めてあちこちの本屋を巡らキととなnラ、全巻揃えるまでそれほど時間はかからなか・ス。

後に、改めてシリーズ第7巻として本書を読んだが、本来のシリーズの主人公が出て来ない外伝的ストーリーながら、話の展開はシリーズ中屈指の出来といえる。

cハ、これからこのシリーズを読んでみようと思われる方がいたら、本編から読み始めらキとをお薦めする。

クローン

これもフィリップ・K・ディック原作もの。
「クローン」という題名から、クローン人間・クローン技術の話かと思・スが、ちょ・ニ違・ス。原作は「にせもの」で、こちらの方が内容に合・トいるように思える。

SFというより心理サスペンスというべきもの。自分がクローン人間ではないことを証明しようとする主人公の苦悩が重いテーマとして描かれている。これが「踀ヘ自分こそクローン人間だ・ス」との衝撃のクライマックスにつながり、さらに人間爆弾としてのこれでDという悲劇のどん底へ叩き落とすという、何とも見終わ・ス後に心に重くのしかかる映画である。

決して、楽しいとか面白いとかいう類の作品ではない。
が、非常にていねいに作られている感じがする映画だ。
精神的に疲れているときにはお薦めできないが、一度は見ておいて損のない映画である。

ペイチェック 州ウれた記憶

だいぶ前にBSで見て、久しぶりに面白い映画を見たなという記憶があ・ス映画。
今回地上波で、どうせカットシーンがあるからと何気なく見ていたが、結構引き込まれてしま・ス。や・マり面白い。

記憶を忘れた(踀ヘ本人納得済みで、ある期間の記憶を習獅キる契約とな・トいる)主人公が、恋人と共に繰り広げる逃亡劇。
逃亡の手助けとなるのは、記憶喪失前の自分が自分に宛てた、サングラス、クリップ、ライターなど一見何の変哲もない20個のアイテム。
原作は、「ブレードランナー」「マイノリティ・レポート」などの近未来への警鐘テーマを得意とするフィリップ・K・ディック。
バイク&カーチェイスのシーンがど迫力だが、とくにバイクテクニックを持・トいるわけでもない主人公が車の間を縫・ト逆走するのは、ちょ・ニ無理な設定。

地上波のラストでは、鳥籠の下から当たゅ・カが出てきてハッピーエンドとな・トいたが、最初にBSで見たときには、封筒に貼・トあ・ス切事b超レア物だ・スというオチだ・ス記憶があるのだが・・・?