いよいよ組立て開始である。
 初日は1時間ほどでここまで。さくさく組めた。
ここからは2日目。
 9割方は組み終わった状態。
 あとはライトとかバックミラーとか細かい部品のみなので、もう一日ほどで組み上がりそう。
エンジン部分。
 ラジエターの表・裏にはエッチングのメッシュが張ってあるのだが、緑色のカバーの裏側に完全に隠れてしまっている(^_^;)
シャシーを裏返した図。
ドアの裏・表。色違いになっていて、窓ガラスのクリアパーツを挟み込む。
フロントはこのような形になっている。今日はここまで。

~Der Erbe des Universums~
トヨダG1型トラックのキット、いよいよ箱を開けてみる。
箱の中身は、フィギュア以外、白箱と緑箱の違いはなく共通である。
 まず目に飛び込んでくるのは、古ぼけた色合いでちょっと厚みのある紙を折り畳んだもの。
当時のカタログを再現したもので、戦前の言葉遣いによる技術の説明など、歴史的資料としても価値のあるものだ。
そして、実車解説書。
 実車写真に始まり、当時の時代背景~開発~生産の裏話、先年行われた実車復元の裏話、そして今回のプラモ化に関してのトヨタ社内とファインモールド社内それぞれの裏話が、12ページにも渡って掲載されている。堂々たる設定資料だ。
仲間内では、ファインモールドのことだから、何らかの設定資料は付けるだろうとは予想していたが、これほどの内容とは誰も想像していなかったはずだ。
さて、個々のパーツを見ていこう。
 ファインモールドの最近の流行である、色分けされたランナー。
塗装しなくてもそれなりに配色された完成品として見ることができる。
市販車として色を再現しようとすると、マスキングなど結構手間がかかりそうだ。
 我が軍用車両模型愛好会「ホイールナッツ」としては、軍用(説明資料によれば、正式な軍用としての記録はないものの、軍用に徴用されたであろうことは想像できるとのこと)としての設定で、カーキの単色塗装であれば完成が早められそうだ。
ボンネットの形は、フロントグリルが傾斜していて堂々たる印象を受ける。
このような形の「国産」トラックが、当時走り回っていたのかと想像すると、感慨深いものがある。
 エンジンも再現されているので、配線追加まではできないまでも、ボンネットを開けた状態にするか迷うところである。
 組立説明書を見ると、ドアは開閉状態選択式となっているが、ボンネットは別部品にはなってはいるものの開状態の説明がない。
実車解説書はどうかと見ていったら、あった、エンジンが露出している写真がった。
しかし、肝心のエンジンフードは写真からはみ出ている。
辛うじて、運転席側からガバッと上に持ち上がっているように見えるが。
唯一、難点と言えば、「上級者向け」のただし書きがある「泥よけフレーム」の自作か。
 幅2~3ミリ幅で、数か所の角度をつけてプラ板を切り出せと書いてあくが、こんなの誰ができるのか、と思わず突っ込みたくなる(^_^;
この辺について、事情通に聞いてみたところ、どうやらファインモールドでもこの部分は想定外だという。
 あくまでも、実車にはこのようなものもついていたという参考資料で、本当に作ることは想定していないとのこと。
エッチングでもこの薄さでこの構造は実現できるものではないらしい。
 上級者の皆さん、ファインモールドのお墨付きが出ましたので、この部分は安心して無視してください(^_-)
以上、プラモデルはこうして作る前が一番楽しいものだが、それにも増して、これほどワクワクさせてくれるキットは滅多にない。
一粒で二度も三度も楽しめる良質のキットになりそうだ(^o^)
知り合いからトヨダG1型トラックを譲ってもらった。
 ファインモールド製ということで、クォリティの高さは予想していたが、現物は予想を大きく上回るものだった。
 キットそのものの出来はいうまでもなく、パッケージ、説明資料なども含めて、トータルとしての商品完成度は、これまでの同社の製品の中でも出色の出来といえよう。
まずパッケージだが、白箱と緑箱の2種類の設定がある。
上面の掲載写真が異なるのだ。
こちらが白箱。
そして、こちらが緑箱。
側面はこんな感じ。
また、それぞれに付属するフィギュアも異なる。
 創業当時の豊田喜一郎翁と現在の渡辺捷昭社長。
側面にはフィギュアの塗装済み完成写真と実車開発の説明書き、さらに、ものづくりに対するありがた~いお言葉(直筆色紙の写真)が書かれている。なお、喜一郎翁バージョンの方の色紙は、章一郎会長直筆となっている。どうみても箱替えで二個買いしたくなる。
さらに、これはキット入手前に仲間内で冗談で言っていたことだが、箱ごとにシリアルナンバーが貼ってあるのだ(事情通によれば、ファインモールド社員総出で一枚一枚シールを貼っていったとのこと。いやいやお疲れさんでしたm(_ _)m)。
 うーむ、ここまでやるとは(^_^)