トヨダG1型トラック 【ファインモールド1/35】~その10

そろそろ佳境に入ってきたG1の塗装。

前々から気になっていた、ボディのパーテイングライン。
ついつい色気を出してこれを消そうと思ったのがまずかった。

細めの金やすりでこりこりしたものの、他のパーツが邪魔になってうまく削れない。
やはりヤスリがけはパーツを接着する前にやっておかねば・・・、というより、ヤスリがけもうしないと心に決めたのではなかったのか、と思いっきり反省してしまった。

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折ってしまったライトステーを真鍮線でつないで修復したりと、やらなくてもいい余計な作業をこなした後、中途半端に消されたパーテイングラインに目をつぶり、再び塗装に専念することとする。

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前回の塗装で、緑がかったところと赤みがかったところが混在していたので、エナメルのカーキでドライブラシしながら色調を統一。全体的な塗装はほぼ完了といったところまできた。

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トヨダG1型トラック 【ファインモールド1/35】~その9

あれよあれよという間にGWになってしまった。

エンジンを塗り分けようと思っていたが、時間が足りなくなりそうなので、塗るのは止めてエンジンフードを閉じることとした。

 

エンジンフードを閉じて接着するには、まず運転席部分を先に接着する必要がある。
それには先にガラス部分のクリアパーツをはめ込んでおく必要がある。

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運転席内部をフラットブラック・セミグロスブラック(いずれもタミヤエナメルをペトロールで溶いて)で塗って、ガラス部分をマスキングして、さあ、やっと運転席部分を接着、と思ったら固くてなかなかはまらない。

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左側のドアも同様だ。
試行錯誤を繰り返して何とかはめ込んで接着剤を流し込んで組み立て完了。

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さあ、ここからが今回の新しい試みだ。
最近、模型誌で見たフィルタリングというものに見よう見まねで初挑戦。

昔、油絵を描いてたときに使っていた油絵具を取り出し、G1にちょんちょんちょんと置いていく。
色は、ブルー、グリーン、イエロー、バーミリオンの4色。細筆にペトロールを含ませて、ざっ、ざっ、ざっ、と塗り広げる。

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すぐに筆が4色混ざった汚い色になっていくので、その都度ボロ布で拭き取り、ペトロールを含ませて同じように塗っていく。

どうやら最初に置いた4色の量が多かったようだ。
ひととおり終わったところで、筆を太筆に替えて、今度はペトロールで溶かしながら拭き取るような感じで全体に筆を行き渡らせる。

おー、なるほど、下地に青みがかった部分、赤みがかった部分が出てきた。
でも、まだ、色が強すぎる部分がある。
さらにペトロールを含ませてざっ、ざっ、ざっ、と拭き取っていったが、危ない、危ない、下地(カーキ塗装の下の成形色)が見えてきてしまった。

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ペトロールといえども、多量に使っていると塗装を剥がしてしまうことに気をつける必要がある。
ここはひとまず、乾いてから再度塗り治すこととしよう。

今日はここまで。

トヨダG1型トラック 【ファインモールド1/35】~その8

ストライカーのスミ入れ、ドライブラシのかたわら、G1の荷台部分を再塗装。
前回塗った木目部分のスミ入れが、拭き取り過ぎの感じがしていたので。

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前回はフラットブラウンで行ったが、今日はフラットブラックでスミ入れ。
綿棒で拭き取り。

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エナメルのカーキでドライブラシ。下地のブラックが濃いので、カーキのドライブラシはもう何回か行う必要があるだろう。

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トヨダG1型トラック 【ファインモールド1/35】~その7

エンジン、シャシーの塗装。

エナメルが切れていたので、取り敢えず今日のところはアクリルのセミグロスブラックで筆塗り。
ざっざっざっと塗っていく。
はみ出しは気にしない。

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ちょっとシンナーを入れ過ぎた感じだが、どうせ後でエナメルでドライブラシをするので、塗り残しのないことだけを気をつけて塗っていく。

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今日は、ここまで。

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トヨダG1型トラック 【ファインモールド1/35】~その6

今日はスミ入れである。

下塗りはタミヤアクリルだったので、スミ入れはタミヤエナメルのフラットブラウンで行う。

最近、薄め液にエナメルシンナーを使うと、プラスチックが侵されて割れてしまうことがよくあるので、油絵具マツダクイックのペンチングオイルを使う。

薄めに溶いたものを、窪みによく行き渡るようにざっと筆塗りする。
乾く間もなく綿棒にきれいなペンチングオイルを含ませ拭き取ろうとするが、オイルの粘度が高いためうまくいかない。

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あれっ? 去年は何を使ったんだっけ? ペトロールだっけ?
一年間塗装をしてないと、前回どの溶剤が良くてどの溶剤がダメだったか忘れてしまう。

ペトロールの入った瓶が見当たらなかったので、今日のところは、拭き取りはエナメルシンナーを使うことにした。
綿棒で拭き取りつつ、綿棒が届かない込み入った部分は筆で拭き取る。
ペンチングオイルがベタベタして、持ち手のところがひっつき、塗装が剥がれてしまったところが何ヶ所かあったが、まあ、まだ何回か重ね塗りしていくうちにリカバーできるだろう。

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出来上がりはご覧のとおり。

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塗装準備

今日は昨日に引き続き日差しが暖かく絶好のバイク日和。
しかし、例年この時期に出展作品を仕上げずにGWに突入し、悲惨な目に遭っているので、GWのバイクを楽しむために、今日こそエアブラシを行うことに決めた。

さてさて、エアブラシを使うのは去年のGW以来、ほぼ一年ぶり。
去年は一年ぶりで取り出したところ、前の年にノズルをきちんと掃除していなかったからかエアーが出なくて大慌てだった。
結局シンナーをしつこく染み込ませて、何とかノズルが動くようになって事なきを得たが・・・(^_^;)

管理人が使っているエアコンプレッサーは、10年ほど前に購入したレトラ5/17。
これ一台でコンプレッサー数台が変える値段だが、騒音・振動が気になる人は、一生ものと思って、思い切ってこれを買うことをお薦めする。

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とにかく静か。
冷蔵庫のブーンという音とどっちがうるさいかというレベル。
振動も、簡単には持ち運べできないくらいの本体の重さのせいか、ほとんど感じられない。

塗装ブースはウェーブ製。銀色の排気ホース付き。

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エアブラシ(ハンドピース)はタミヤのトリガー式。
最初はダブルアクション式を使っていたが、ピストルの引き金を引く形式のこれが楽だ。
大きな面積をばぶぁーっと吹くときなどは、トリガー式が疲れなくて良い。よく細かいところを吹くのには向いていないなどの説明があるが、そんなことはない。
慣れてくれば、引きしろを加減することによりかなりの細かい吹きも可能だ。

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さあ、ここまで用意して、また去年のようにエアブラシが動かなかったら・・・、と思って恐る恐るトリガーをひいたら・・・。

あっさりエアーが出た。
ちょっと拍子抜けしたが、これで準備万端、エアブラシの準備が整った。

さあ、いよいよG1トラックの塗装開始である)^o^(

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トヨダG1型トラック 【ファインモールド1/35】~その5:基本塗装

まず、最初の下塗りとして、以前はフラットブラックを全面に塗って徐々にグリーン系を加えて・・・、
とやっていたが、あまり時間をかけたくなかったので、最初からグリーン系を塗ることに・・・。

塗料瓶を探していたら、ブラックグリーンとフラットブラック+ダークグリーン(1:1で調合したもの)が出てきた。
エアブラシ+エアコンプレッサーを買った当初は、段階的に塗り重ねる用にいろいろ調合して瓶で保存したものだった・・・。

今では、あまり塗装図にこだわらずに、なるべく簡単に塗るように考えている。

ということで、数年間使っていなかっただろうブラックグリーンを下塗りとしてざっと吹く。
多少の塗り残しは気にしない。

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続いてやはりカーキドラブをざっと吹く。
これでほとんど塗り残しはない状態。

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最後に本塗りとしてカーキを吹く。

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エアブラシを吹いているあいだに、ボディ部分にパーティングラインを発見したが、今さらヤスリがけをしていたら塗装が進まないので、無視して塗り進めることとした。
最終的に塗装が終わった状態で、時間的余裕があればヤスリがけ、再塗装することとする。
家の中にキットの箱が山積みになっている自分としては、パーティングラインで悩んでいるよりは、まず完成させることが大事なのだ(^_^)

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ひととおり吹き終わった。
ここまでやっておけば、あとは筆塗りでちょこちょこ作業を進めることができる。

G1トラックを作って思ったこと。

いわゆるスケールモデルというものには必ず実物が存在する。
その実物の中から模型メーカーが「これ」というものを選んでキット化するのだが、これまで「なぜそのモデルをキット化しようと思ったか」という情報はあまり聞いたことがない。

今回のG1は、トヨタ社内の技術会の50周年事業とか、ものづくりへの思いとか:キットそのものの出来とは直接関係のない話ばかりだ。
しかし、そうした実車を巡る背景を知るからこそ、作り手であるモデラーはさらに想像力を膨らますことにより、自分なりの世界を頭の中に描いてそれを具現化しようと思うのではないか。
現実には、思ったようには(特に塗装に至っては)うまくできなくてがっかりすることの方が多いが、そうした作っているあいだこそ一番楽しい瞬間なのである。

最初にバンダイ1/48のタイガーを作ったときのこと。

組立説明図の実車の説明に砲塔の旋回方式のくだりがあったが、タイガーⅠは手動式、キングタイガーは電動式という記述を読んで、友達に得意気に語った記憶がある。
キットを作るうえでは必要のない知識である。
しかし、手動と電動とではその部分のパーツの大きさ・形状が違うだろうし、その理由として前述の駆動方式の違いが説明されているだけで「なるほど」と納得するものである。

最近のキットを見ると、塗装図にいくつか種類があり、〇〇年の〇〇戦線とかいう説明はあるが、なぜその戦地にその車両が投入されたのか、なぜそのモデルをキット化しようと思ったのか、今一つ説明が足りていない。
キット化するにあたり、実物を取材しているのは当然である。
膨大な量の計測データ・写真を、模型メーカーは所有しているはずである。
ならば、せっかく撮り溜めた写真を組立説明図に加えるとか、今の世の中ならメーカーのホームぺージに公開するとかしてもいいのではないか。
そうした資料を目にすることにより、作り手の創作意欲をさらにかき立てることになると思われる。

メーカーの今後に期待したい。

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トヨダG1型トラック 【ファインモールド1/35】~その4

風邪のせいで半月近く、模型が作れなかったが、今日、やっとトヨダG1トラックの組み立てが完了した。

塗装はまだだが、これで一応完成。
と思い込むのがミソ(^_^;)

いずれ、5月の静岡ホビーショー出展用に、軍用としてカーキで塗装するつもり。

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細部の写真はこちら。

シャシーがブラックのため写真の発色が良くなくて見づらい部分があるが、ホイールのブラックに対してスタッドボルト、ホイールナットなどのシルバーが現物と同じパーツ成形色となっており、無塗装のままでもそこそこ雰囲気が楽しめる。

昨年秋のモデルグラフィックス付録「至高のゼロ」からのファインモールドスタイルである。

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ホイールナッツ界隈で当キットを手にした人の話を聞くと、もったいないということで実際に組んだという人はまだまだ少ないが、総じて「合いが良さそうだ。何より付録の資料集が詳しく書かれていてとても良い」という評判だ。

早い人なら2~3時間で組み上げることができる良質のキットなので、ぜひ組み立てをお薦めする(^_^)

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