今日もタワーの上で元気なきらら。
横になって、
ん?
うぃーん、
体長 25㎝
体重 0.85㎏

~Der Erbe des Universums~
ピンポーン!
予定していた時間にチャイムが鳴った。
一瞬、きららのことを考え、回りを見渡したが、見当たらない。
多分、部屋の奥の方にいるのだろう。
インターフォンで応答し、いそいそと玄関へ向かう。
玄関ドアを開けて、客に声をかけた途端、何か灰色っぽいものがトコトコと脚の間をすり抜けていった。
あっ、きららだっ!
いつの間に廊下を走ってきたのだろう、と思う間もなく、玄関前のポーチを一直線に進み、何の躊躇もなくそのまま表の歩道に出ようとする。
客もびっくりして、おっとっとっと・・・。
挨拶もそこそこに、きららを捕獲に玄関先に飛び出して・・・。
すんでのところできららをキャッチできた![]()
アウリスのときは、脱走に非常に気を遣って、サッシ・ドアを開けるときは必ずケージに入れるようにしていた。
そのため、自然と外を怖がるようになっていたのか、たまにサッシを開け放しにしても、自分から外に出ようとはせずに、たかとらの方もサッシの開け閉めには無頓着になっていたようだ。
そのアウリスに比べると、怖いもの知らずのきらら。
外に出る空間を見つけようものなら、どどっと駆け込んで行く。
もう一度初心に還ってドア・サッシの開け閉めには気をつけることとしよう。
朝方、ペーストをシリンジで口にねじ込むが、ほとんど受け付けない。
今日から、仕事から帰ったら点滴をすることになっているが、少しでも朝食を食べて欲しいのだが・・・。
後ろ髪を引かれる思いで背広に着替え、出勤しようとした・・・。
が、玄関のドアを締めようとして、一瞬、出掛けに見たぐったりして動かないアウリスの姿が頭をよぎった。
何か嫌な予感がした・・・。
仕事を休むことにした。
たかとらも布団を敷き、枕元にアウリスの大好きなペット用バスタブを置き、その中にバスタオル、ペットシーツを何枚か敷き、アウリスを横たえる。
もう、部屋の中を歩き回る余力もない感じだ。
昼過ぎ、自宅にて初めての点滴を行う。
病院で練習したとおり、針を鋭角に刺す。
うまくいったようだ。
あまり暴れることなく、スムーズに点滴液が減っていく。
予定の10分よりはオーバーして15分近くかかったが、無事、点滴が終了した。
これで、少しは元気が出てくれればいいのだが・・・。
その後、しばらくおとなしく寝ていたようだったが・・・。
17時頃・・・。
突然、ウォーン、ウォーンという今まできいたことのないような凄まじいうなり声をあげ始めた。
たかとらががばっと起きて、バスタブの中を覗き込むと、アウリスがうなり声をあげながら、身体を弓のように曲げている。
いや、まだまだ背中をのけぞらしている。
これでは背骨が折れてしまう!
さすがに危険を察したたかとらが頭と腰をがしっと抑えて、それ以上のけぞらせないようにするが、凄い力だ。
やがて、うなり声が収まっていくと同時に、身体のこわばりも弱くなっていった。
ふぅー、今のは何だったんだ・・・?
その後は、またじっとおとなしくなった。
18時頃・・・。
夕食を食べさせようとしたが、まったく受け付けない。
このままではまずいと思い、病院へ連れて行こうとした。
玄関を出て、駐車場まで車を取りに向かった。
が、途中で、思い直した。
病院へ連れて行っても、昨日までと同じ痛み止めの注射と点滴しかしようがないではないか。
もう苦しませるのはいやだ。
部屋に引き返して、アウリスの傍に戻る。
20時頃・・・。
たかとらも寝入っていたところ、ふっと気配を感じた。
アウリスを覗き込む。
シーツが汚れている。
お尻周りを拭いて、シーツを取り替える。
汚れたシーツを別な場所に捨てに行って戻ってみると、またシーツが汚れている。
アウリスはもう・・・。しようがないなあ。
と思いつつ、また、お尻周りを拭いて、シーツを取り替える。
そのとき、やっと異変に気付いた。
お尻を拭いても拭いても、お尻から少しずつ流れ出てくるのだ。
あっ、と思って、アウリスの顔をじっと覗き込む。
頭、身体をゆすってみるが、反応がない。
呼吸が止まっていた。
きっと、お尻からウンチが流れ出るときにはこと切れていたのだろう。
そのときになって、ようやく気付いた。
あの身体をのけぞらせてのうなり声が、最期の断末魔だったに違いないと。
お尻周りの毛をきれいにしてやろうと、何度もウェットティッシュで拭いていると、肛門から小指の爪ほどのウンチがころっと出てきた。
それまでの液状のものではなく、硬めの立派なウンチだ。
ほとんど食べ物を受け付けなかった中で、しっかり消化してちゃんとウンチとして出てきた。
アウリス、最後にちゃんとウンチができてよかったね。
思わず涙が出てきた・・・。
平成24年4月2日(月)午後8時頃、アウリス永眠。
享年0歳11か月。4月17日の一歳の誕生日を目前にして、天国へ逝ってしまった。
昨年7月にたかとら家にやってきて以来、たかとらの日本語に対してアウリスのウギャー、ウギャーの猫語で、会話が通じていたのか定かでないが(^-^;、この8か月間、たかとらの話し相手となっていたのは確かだ・・・。
合掌
今日、詳細な血液検査の結果が判明した。
残念ながら膵炎ではなく、伝染性腹膜炎だった。
猫膵特異的リパーゼ 高
猫コロナウィルス抗体 高
非常に危険な状態だという。
早ければ一週間でしまう可能性もあるとのこと。
まさか、アウリスが死ぬなんて・・・。
きららも家に来て、これから楽しい生活が待っているに違いない、と悪い方向は頭の隅の方に強引に押しやっていたのが、いきなり現実を突きつけられたようで一瞬、目の前が真っ暗になった・・・。
しかし、食欲さえ回復してくれれば、と一縷の望みにすがり付くべく、先生の説明に聞き入った。
主たる餌をペースト状の消化器サポート食(缶詰)に切り換える。
併せてチューブ状の高カロリーサプリメントを与える。
ペーストは、注射器状の口腔注入器(シリンジというらしい)に詰めて、口の隙間から注入するのだという。
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いつも帰宅すると、ガラス戸の向こうからクォーン、クォーンと鳴いて、ドアを開けるやいなや、顔をドアの隙間に挟みながらすり寄ってくるのが常なのだが・・・。
今日はガラス戸の向こうに姿が見えない!
呼びかけても反応なし!
うっ、まさか!!
慌ててドアを開けると、ハァハァと息も絶え絶えのアウリスが部屋の中にうずくまっていた・・・。
いつものお出迎えができないほどつらいのだろう。
今日も点滴に連れて行った。
そう言えば、先日の血液検査のときに先生に言われたことを思い出した・・・。
脚の脛あたりから採血しようと、脛の血管を探そうとするのだが、アウリスの場合、血管がなかなか見つからず、また見つけて注射針を射しても、なかなか血液が出て来ない。
それだけ血の巡りが悪いのだという。
血の巡りが悪いというのは、1月の不妊手術の際の採血のときも言われており、そのときは大して重要なことだとも思わなかったが、そのころから身体が丈夫じゃないことを認識し、もっと気を配るべきではなかったか、と今になって後悔することになってしまった。
何とかものを食べてもらいたいものだ。
今日から毎日、動物病院へ通い、アウリスに点滴(+注射)を受けさせる。
昨日も結局、まったく餌を摂ってないので、動きが非常に重い。
点滴はおとなしく受けたが、状態が良くなる兆候は見られない。
新しく吐き気止めを処方してもらい、帰宅する。
たかとらが仕事に行っている間に少しでも餌を食べることを期待して、皿に消火器サポートドライフードを数粒入れる。
そして・・・、
留守中にアウリスの餌を食べてしまわないように、きららをケージに入れ、入口をトイレで塞ぎ、隙間を段ボールで塞いで仕事に出掛けた。
帰宅すると、非常に具合の悪そうなアウリスが迎えに出てきた。
そして・・・、
えっ、ケージに入っているはずのきららが、ぴょんぴょんと跳ねながら部屋を横切っていく!?
慌ててケージを見に行くと・・・、
ケージ扉前のトイレはそのままの位置にある。
が、隙間を埋めてたはずの段ボールを外されていた。
うーむ、いたずら娘めっ!
きららの賢さに関心するとともに、「うっ、トイレがそのままの位置ということは、もう一度ケージ扉の隙間から戻ってトイレを使うことはあり得ない、ということは!」
念のためにトイレを覗き込んだが、オシッコ・ウンチの跡は認められない。
しまった、部屋の中のどこかでオシッコ・ウンチをされてしまったか。
部屋の中をあちこち探したが、とうとう痕跡は見つからなかった(@_@)
一日我慢してたのか?
それはそれで身体に悪いよなあ、と思いながら、ふとアウリスの餌の皿を見るときれいさっぱりなくなっていた。
アウリスの様子から見ると、アウリスが食べたとは考えにくい。
きっときららが食べてしまったのだろう。
今後はきららに食べられないように、確実にアウリスに食べさせるように気をつけなければならないだろう。
食欲は非常に旺盛だ。
ペットショップでは、ドライよりウェットの方を好むと聞いていたが・・・。
すごい勢いでぱくつく。
アウリスはちょっと食べ、しばらく間をおいてまた食べるの繰り返しだが、このきららは食べ始めると止まらず、ひたすら食べ続けて平らげる。
よほど腹が減っているのだろうと、皿に追加を足す。
すると、その追加分も一気に食べ尽くす。
おいおい、さすがにそれは食べ過ぎだろうと思っていたら、ふと見ると、皿の横の方に食べたはずの餌が並べてある。
あれっ、さっき食べたはず・・・。
ははーん、やはり食べ過ぎて吐いたんだなあ、と気が付き、きららを抱き上げ様子を見るが、腹周りは相変わらずぱんぱん。
元気がいいことには変わりない。
一時的な食べ過ぎによるものか、どこか調子が悪いのか、少し様子を見ることとしよう。
毛玉症のアウリス。
相変わらず食欲が復活しないので、昨日、一昨日とチューブ状の薬を多めに投入(全然舐めようとしないので、強引に口の中にねじ込む。・°°・(>_<)・°°・。)
そして、今朝・・・。
毛玉の入ったウンチを期待したが・・・。
ウンチはなかった(;_;)
これはちょっとヤバいぞ!
体重を測ったら3.25㎏。
3.75㎏からすると0.5㎏も減ってしまっている。
もう、一刻の猶予もならない。
車にアウリスを乗せ、動物病院へ向かう。
先生にこれまでの経過を説明し、取り急ぎ、X線検査、詳細な血液検査を行うこととする。
15分ほど待って、検査結果の説明を受ける。
「非常に状態が悪い。黄疸が認められた。肝臓のタンパク代謝機能障害、肝疾患の兆候がある。膵炎或いは伝染性腹膜炎の疑いがある。正確な結果については、2~3日で判明する。」
そんなに悪い状態だったとは・・・。
点滴・注射の後、明日以降の点滴による体力回復(食欲回復)の治療方針の説明を受け、食欲増進剤の飲み薬+消化のよいドライフードを処方してもらい、帰宅する。
膵炎の場合、治療には長期間を要するが、伝染性腹膜炎の場合は、現在決定的な治療法が見つかっておらず、一週間持たずに死んでしまう可能性もあるという。
ずっと室内飼いだったアウリスがなぜ伝染性の病気に罹るのか訊ねたところ、ペットショップから引き取る前に、母猫やほかの猫から病原菌をもらっている(糞尿が着いた体毛を舐めることなどによる)可能性があり、実は世の中の多くの猫がこの病気のウィルスを潜在的に持っており、それが何らかの強いストレスを受けて免疫力が低下したときに、そのウィルスが発現するのだという。
「最近、だれか知らない人が家に来たとかの環境の変化があったのでは?」というので、2月の終わりにライト教授と所沢方面隊さんが一泊していったを思い出したが、それがストレスになっていたようには見えなかったし、ほかに思い当たる節は・・・。
2月以来、たかとら自身の精神面・体力面が著しく低下して、現在まで続いていることに思い当たり、血の気がさあーっと引いて行った(>_<)
これだ・・・。
自分が体調がすぐれないため床に臥せっているとき、アウリスが横に来てじーっと見守ってくれていると思っていたが、あれはたかとらを見守っていたのではなく、アウリス自身も体調に異変を来していた兆しだったのだ!
自分の体調不良により、アウリスの異変に気が付くことができなかったとは(>_<)
まさか、致命的な伝染性腹膜炎ということはない。
きっと膵炎に違いない。
一時は命に関わるところまでいったが回復できてよかった、と後でほっと思い出せることになることを信じて、とにもかくにも“もの”を食べて体力を徐々に回復させるのが先決、と心を鬼にして、ふやかしたドライフードを口に放り込むことを決意したのだった・・・。