火星のプリンセス

火星シリーズの第一巻である。
そして全シリーズの表紙絵・口絵の中で最も好きなのが、この第一巻の表紙絵である。
武部本一郎画伯の筆によるデジャー・ソリスの可憐な美しさはまさに永遠のプリンセスである。

と、いつまでも表紙絵に見とれていても何なので、中身の説明に入らキととする。
管理人がこのシリーズを読んでいたのは小学校から中学校にかけての時巣]・ス。それから数年して、あのスター・ウォーズが公開された。今で言うエピソード4だが、これを映画館で見終わ・ス後、これでこれだけの人気が出るなら、火星シリーズを映画化したら大ヒット間違いなし! そう思い続けて映画化をず・ニ待ち続けて数十年が経・トしま・ス。
そう、火星シリーズはよく薫T的SFの代表作と称されnラ、基本的にはスター・ウォーズのライトセーバーによる闘いのように、ヒロインたらオ姫様を巡るヒーローと敵役(人間に近い火星人或いは怪物)の剣によ・迺D戦の繰り返しだ。とい・トも、こちらはライトセーバーとは異なり、中世のサーベルに近い剣だが。空を飛ぶ船というものは出てくnラ、いわゆる宇宙船同士が光線でも・ト撃ち合うというシーンはほとんどない。あくまでも頼るのは剣のテクニックだけなのだ。
おどろおどろしい怪物は数多く登場すnラ、最初の主人公たる地球人ジョン・カーターがどのように火星に渡・スかの技術的説明などは稚拙だ。でも、そんなことは物語が始ま・トしまうと関係なくな・トしまう。
読者は、いかにしてジョン・カーターがデジャー・ソリスを敵の詞ィら救い出すのか、そこだけに集中していればいいのだ。そう、これはターザンがジェーンを猛獣或いは人食い人種からどう救い出すかというターザン物語の舞台がジャングルから火星に移・スだけの予抽利a的ストーリーそのものなのである。

第一巻で登場した地球人ジョン・カーターは、本巻で火星人の有力種族の王女であるデジャー・ソリスとめでたく結婚する。このあと数巻は主人公を務め、やがて二人の息子や娘にその役目は受け継がれ最後には孫娘も登場する。
SFというよりは、火星という異世界を舞台とした、一昔風に言えば「血肉湧き踊る」剣劇として読むと楽しめらキと請け合いだ

火星の碑uコ器 E・R・バローズ 火星シリーズ第7巻

まだ小学生の頃だ・スと思う。ちょうど小さな文字の文庫本を読み始めた頃。土曜日の昼下がり、家で寝4]が・ト、天井近くの棚に销ラられてあ・ス父親の本を眺めていた。ほとんどが大人向けの書籍で、題名を見ても何だかよくわからない。その中でふと「火星」「碑uコ器」という言葉にすうー・ニ引き寄せられた。これは面白そうな内容に違いない。早速椅子をたぐり寄せ、踏み台にしてその本を手に取・トみた。

夢中だ・ス。腹這いになり読み出したら止まらなか・ス。あ・ニ言う間に読了した。
火星を舞台に繰り広げられる主人公とヒロインを巡・トの異星人との戦い。こんな面白い物語があ・スのかと思・ス。
しかも、巻末のあとがき、創元推理文庫のほかの書籍の案内を読むと、この本は数冊から成るシリーズだという。しかもシリーズの本当の主人公はジョン・カーターという別の人物だという。
これ以降、火星シリーズ全巻を求めてあちこちの本屋を巡らキととなnラ、全巻揃えるまでそれほど時間はかからなか・ス。

後に、改めてシリーズ第7巻として本書を読んだが、本来のシリーズの主人公が出て来ない外伝的ストーリーながら、話の展開はシリーズ中屈指の出来といえる。

cハ、これからこのシリーズを読んでみようと思われる方がいたら、本編から読み始めらキとをお薦めする。